■糖質の取り方はダイエットに関わる


ダイエットの基本は、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くするということです。摂取したカロリーだけでは足りなくなり、皮下脂肪がエネルギーとして利用されるからです。

摂取カロリーから消費カロリーを引いた数字が大きくなるほど、ダイエット効果は高くなります。ただし食事制限により摂取カロリーを減らすことは苦痛を伴う上に、必要栄養素が不足して健康不良を引き起こす可能性があります。

そこで考案されたのが、糖質制限という方法です。エネルギーとして真っ先に使用される炭水化物等に含まれている糖質を制限することにより、皮下脂肪が使用される割合を高めるという内容です。カロリー量ではなく糖質を制限するという方法で、ダイエットに伴う苦痛を減少することができます。

糖質を制限するダイエットで注意するポイントとなるのは、食品のカロリー量ではなく糖質の量です。多く含んでいる食品をなるべく摂らないようにするというのが具体的な内容です。

ご飯やパン、麺類等の主食に多く含まれているので、これらの代わりとなる物をいかに見つけだすかがカギとなります。逆に通常のダイエットでは、敬遠されがちとなる脂肪分の多い肉類等は制限の対象には入っていないので、我慢する必要はありません。

糖質をあまり含んでいない食品としては、大豆製品や野菜です。ただし、炭水化物を多く含んでいるジャガイモや甘みが強いトマト等は注意が必要となります。

また調味料としても醤油や塩、マヨネーズは大丈夫ですが、砂糖を使用しているソースやケチャップ等は避けた方が賢明です。さまざまな食品に含まれている栄養素なので、完全にゼロにするというのは困難です。

現在の食事でどの程度の糖質を摂っているのかにより、目的とする量も違ってきます。目標を設定する前に、現在の食生活の内容を把握することが求められます。