ベイザーによる脂肪吸引を徹底解剖
ベイザーを導入し、宣伝するクリニックが増えておりますが、一番の原因としては宣伝効果の要素が強いと思われます。ベイザーの宣伝では「今まで取れなかった脂肪の90%が吸引できる」、「ダウンタイムが短く、術後の回復も早い」とされておりますが、実際には殆ど差異はないというのが現状です。ブログ等で見ていても、ベイザーでも腫れていますし、ベイザーを使った方が特別効果が高いということも無いようです。 ただし、ベイザー脂肪吸引はベイザー波で脂肪を溶解してから吸引していくため、術者にとっては吸引しやすくなるという利点もあり、経験の少ない医師が行っても脂肪が吸引しやすくなるというメリットがあります。 しかし、熟練した医師にはベイザーの必要性が感じられず使用されていない傾向が強いようです。
ベイザー脂肪吸引法とは
ベイザー脂肪吸引(ベイザーリポ)とは、脂肪を吸引するための管・カニューレの先端から、特殊な振動エネルギー(ベイザー波)を脂肪に直接当てる事により、脂肪細胞を乳化させ柔らかくしてから吸引していく方法です。
ベイザー脂肪吸引でのメリット・デメリットについて
ベイザーのメリット
ベイザー脂肪吸引は、ベイザー波で脂肪を融解しながら脂肪を吸引していきます。 脂肪が取りやすくなるため、経験の少ない医師が行っても吸引が行いやすいというのがメリットです。 又、アメリカのFDAの認可も受けておりますので、安全性にも長けていると言えます。 ただし、誤解してはいけないのはFDAで認可を受けていると言うのは、効果が高いという事ではありません。 あくまで、安全性として問題ないということが認可されていると言う事です。
ベイザーのデメリット
安全性も認可されている機械ですので、これといった大きなデメリットはありません。 しかし、ベイザーで宣伝されている、「90%の脂肪が除去できる」、「従来の脂肪吸引に比べ、腫れなどのダウンタイムが短い」「タルミ等も引き締める効果がある」といった宣伝には惑わされないことです。 ベイザーを使ったから上記のことが優れているということはありません。 あくまで、医師が使うにあたって脂肪を吸引しやすくする機械でしかないということを患者側も理解しておく必要があります。
ベイザーの術後に起こる症状と注意点
ダウンタイムの短いと宣伝されるベイザー脂肪吸引ですが、基本的には従来の脂肪吸引と大きな差はありません。 手術後には腫れ、内出血、痛みといった症状が現れます。 又、施術部位や範囲、個人差によっても程度は変わってきます。 少し長めに休みを取って、症状が強く出てしまった場合に備えたほうがベストです。 通常の脂肪吸引の経過と同じく、術後7日間から10日間をピークに症状は少しづつ改善方向に向かいますが、しばらくは激しい運動は控え、出来るだけ安静を心がけたほうが良いようです。
総括
脂肪吸引の中でも、効果が高いと宣伝されるベイザー脂肪吸引ですが、重要な点はベイザーを用いたから効果が高かったり、安全ということではないということです。 あくまで、ベイザーは脂肪を吸引しやすくする機械であり、ダウンタイムの軽減や効果に関するのものではありません。本当に技量の高い医師は、必ずしもベイザーを好んだりしません。 むしろ、ベイザーを無理に勧めてくるクリニックは、少し疑ってかかるべきでしょう。 クリニック選びはブログなどの評価や症例数、ベイザーに対しての考え方を参考にして決めましょう。